今回は仮想通貨の損益計算ソフト「Gtax」を使って算出した損益額を確定申告書に記入する方法を紹介していきます。
損益計算が完了していない方は以下の記事を参考に、仮想通貨取引による年間の損益額を計算しましょう。
損益計算を計算を完了させる
まずは、仮想通貨取引による年間の利益額(または損失額)を計算していきます。
Gtaxを使うと、取引所などからダウンロードできるファイルをアップロードするだけで簡単に損益額を計算できます。
Gtaxの詳細はこちら
https://crypto-city.net
Gtaxで計算が完了すると以下のように、年間の実現損益額が表示されます。

計算が完了すると、計算の根拠となるサマリーや取引履歴がダウンロードできますので、大切に保管しておきましょう。
(確定申告書への添付は必要ありません。)
仮想通貨による所得を確定申告書に記入する方法
計算が完了したら、実際に確定申告書に記入していきます。
今回はweb上で申告書を作成していく方法を紹介していきます。
紙の申告書に記入する場合や、確定申告書作成ツールを利用する場合でも、基本的に入力していく項目は変わりませんので参考にしてください。
【国税庁:確定申告特集】
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/index.htm

「令和○年分申告書等の作成」から「所得税」を選択します。
仮想通貨による所得の入力
基本情報を入力していくと、以下のような収入金額・所得金額の入力画面が表示されます。
仮想通貨による所得は原則として雑所得に区分されるので、雑所得の欄の「業務・その他」から入力していきます。

このような画面が表示されるので、仮想通貨による収入金額や経費等を入力していきます。
それぞれの項目については以下の記入例を参考に入力してください。

【記入例】
①「暗号資産」を選択
②「いいえ」を選択(事業として仮想通貨投資を行っている場合は「はい」を選択)
③Gtaxで算出した計算結果を記入
④マイニングの機材や申告の際にかかった費用などの経費金額を記入
(経費について詳しくは税務署や税理士にご相談ください)
⑤0円と入力
⑥自身の住所を記入
⑦取引を行ったサービスや取引所等を記入。複数ある場合には、収入金額を正確に取引所ごとに区分することは難しいため、「仮想通貨取引所等」としてください。
入力が完了したら内容が反映されているか確認してください。
仮想通貨所得に関する情報の入力は以上となります。
その他、給与所得などの仮想通貨以外の所得や控除に関する情報など、画面の案内に従って申告書を完成させてください。
分からない部分がある場合は税務署や税理士に相談することをおすすめします。
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株式会社Aerial partners 事業部長 / 公認会計士・税理士
監査法人でデューデリジェンス、原価計算導入コンサルなどの業務を中心に従事。また、証券会社の監査チームの主査として、分別管理に関する検証業務も行う。暗号資産事業者に対する経理支援を行っており、暗号資産会計・税務の知見に明るい。