仮想通貨に関する確定申告の準備編 ~年末保有数量の確認~

今回は仮想通貨取引により発生した損益を算定するうえで必要となる『年末保有数量』情報についてお知らせします。確定申告を実際に行うタイミングでは非常に有用な情報となるため、必ずご用意いただくことをお勧めします。Aerial Partnersが提供する無料で使える対応取引所数国内No.1の仮想通貨損益計算ソフト『Gtax(ジータックス)』を使って検証する方法や期末数量がズレる事例を解説します。

POINT

年末保有数量とは、12月31日23:59:59に保有していた仮想通貨の数量のこと。仮想通貨の損益計算を検証する上で非常に有用な情報。

年末保有数量の情報

年末保有数量の情報は、確定申告を行うに際して仮想通貨取引から発生した損益を算定するために直接必要となる情報ではありません。仮想通貨取引から発生する損益は、あくまで取引(売却、交換、ICOへの参加、マイニング等々)によって発生するものであり、その取引情報が揃っていれば仮想通貨取引から発生した損益を算定することができます

取引履歴には反映されない取引?

では、なぜ年末保有量の情報が必要となってくるのでしょうか。それは算定した損益の検証のために必要となるためです。

例えば以下のようなケースがあったとします。
1月1日 A取引所で1BTCを1,700,000円で購入した。
2月1日 1BTCを友人から800,000円で購入しA取引所のウォレットに送金してもらった。
3月1日 その1BTCをA取引所で1,300,000円で売却した。

上記のような場合、A取引所からダウンロードできる履歴では、友人からの購入などは単なる入金の履歴として以下のように表れてきます。

このような場合において、そのままの履歴で損益計算を実行すると、損益が実態と乖離してしまいます。

実際の損益と保有数量

損益額は50,000円(1,300,000円-{(1,700,000円+800,000円)÷2BTC}であり、BTCの保有数量は1BTC(1BTC+1BTC-1BTC)となるはずです。

履歴上の損益と保有数量

これをGtaxに取り込み損益計算すると、損益額は-400,000円(1,300,000円-1,700,000円)として表示され、BTCの保有数量は0BTC(1BTC-1BTC)と表示されます。

なぜ、システム上、実際の保有数量と差が生じているかについては
「2月1日 1BTCを友人から800,000円で購入しA取引所のウォレットに送金してもらった。」という取引が取引所から抽出される履歴のみでは把握できないことによるためです。1BTCを第三者から800,000円で購入したという情報は取引当事者のみが知っている情報であり、取引所の履歴には反映されません。

保有数量を確認することで検証できる

このように取引所から出てくる履歴では反映されないような情報がある場合、Gtaxで算出された損益をそのまま使ってしまっては誤った計算結果を使用することとなります。このようなケースを防ぐために、損益額を算出した後に、計算上の年末の保有数量と実際の保有数量を比較して大きく乖離していないか確認する必要があります。大きく乖離している場合には損益額は誤っている可能性が高いため、差の原因を把握し、その原因に基づき適切に処理する必要が生じてきます。

仮想通貨保有数量の確認方法

主要取引所の仮想通貨保有数量の確認方法は、各取引所の取引履歴ダウンロード方法の記事でご確認いただけます。各取引所の取引履歴の取得方法の最後尾に記載しております。なお年初に確認を行う際は、年明けに取引を行ったあるいはボーナス等で通貨を受け取っている場合に保有数は変化しておりますので、変化分を考慮に入れましょう

【完全保存版】主要仮想通貨取引所の取引履歴ダウンロード方法まとめ

2020年8月6日

Gtaxで保有数量を検証する

無料で使える損益計算ソフト『Gtax(ジータックス)』に取引履歴をアップロードし計算を実行すると、計算の結果から得られた保有数量を確認することができます。計算が完了したら決算情報タブを開いてください。

まだGtaxで計算を行なっていない場合は、こちらのボタンより無料で損益計算することが可能ですのでお試しください。スマホの場合は登録を行い、パソコンから計算を行なってください。

上記の例において誤った計算結果の場合

Gtaxでは取引履歴を手動で修正することができます。「手動取引追加機能・取引情報編集の使い方」ページを参考にしてください。

修正した後の正しい計算結果の場合

正しい損益と保有数になっているのを確認できるかと思います。

計算上の保有数量と実際の保有数量に差異が生じる場合(例示)

上記のようなケースでは計算上の保有数量と実際の保有数量に差が生じますが、他にも様々な原因によって差が出てくることがあります

取引所から出てくる取引履歴、入出金履歴に手数料が記載されていない場合

⇒国内、国外問わず仮想通貨の取引所は数多くありますが、中には取引所から抽出する履歴に手数料が記載されていない場合があります。その際には計算上、手数料を考慮することができないため、実際の保有数量よりも計算上の保有数量が大きくなります

ハードフォーク、エアドロップ、マイニング報酬がある場合

⇒現状の取引所の履歴の多くは、付与された通貨については発生原因別に記載されていないのが現状です。多くの取引所では入金履歴に入金された情報が記載されますが、それが付与されたものなのか、単なる他の取引所からの移動に過ぎないのか判別できません。発生原因別によって損益計算方法も変わってくるため、本来であれば履歴に発生原因別まで記載されるのが望ましいのですが、現状の履歴からは判別できず、付与された分を個別に付与されたとして処理していただかない限りは、実際の保有数量よりも計算上の保有数量は少なくなります

最後に

上記のようにGtaxで算出された損益が本当に正確なものなのかを確認する一つの手法として、計算上の年末時点の保有数量と実際の保有数量とを比較する方法があります。

その結果、大きく保有数量が乖離しているものがあれば差の原因を把握し、その原因に基づき適切に処理する必要が生じてきます。逆を言えば、計算上の保有数量と実際の年末保有数量に大きな乖離が生じていなければ、その計算結果は適正な額である可能性が高いと言えます。確定申告はただ単に申告するだけではなく、適切な金額を適切な時期に申告する必要があるため、是非一度計算結果が出た後に、計算上の保有数量と実際の保有数量を比較し検証してください。

仮想通貨の取引による損益計算をご自身で計算する場合はもとより、税理士等の他者に依頼する場合も、税理士等が計算を行うに当たって年末の保有数情報は有益な情報となることから必ず2019年12月31日時点の保有残高を把握・記録しておきましょう

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